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2022年04月30日
大四九
今日は大四九で、私と雲水一人が留守番役、隠寮の畳廊下から、籐椅子に長々伸びて、庭とそれに続く山を眺め、しばらく過ごした。下は苔に覆われ一面の緑、相向かいの山は鬱蒼と茂り、初夏の日差しに照らされ、風にかすかに揺れている。物音一つしない。まるで時が止まっているようだ。そう言う贅沢な時を過ごした。寺は何も用事が無いと言う日は殆ど無い。しかし今日はどう言う加減か、電話一つかかってこない。僧堂に贅沢と言うのは別世界の話なのだが、こう言うひとときを過ごす贅沢もあるのだ。明朝は午前3時、祝聖である。
投稿者 zuiryo : 2022年04月30日 20:20