2022年05月21日
ふっと、師匠を思い出し・・
私も師家になって、もう40年になる。丁度四十才でこの僧堂にやって来たから、今年八十才になった。月日の経つのは本当に早いものだ。今日はそぼ降る雨、じっと外をガラス越しに眺めていたら、急に師匠のことを想い出した。五才の頃から見ず知らずの寺に小僧として預けられ、88歳で亡くなるまで、この道一筋の人だった。万事むき出しで、多少品性に欠けるところもあったが、一生懸命で、今にして思えば、本当に素晴らしい禅僧だったな~と、しみじみ想う。年月を経ると当時の生々しさが消えて、なんだか良いところばかりが甦ってきて、また会いたいな~!と、ふっと思った。今度は師家と雲水ではなく、同じ師家の先輩と後輩と言う関係でお目にかかりたいものだ。逸外老師は何と仰るだろうか!ニコッと微笑んで、お前、元気でやってるか~!
投稿者 zuiryo : 2022年05月21日 15:30