2022年07月27日
近頃,愚痴連発
老いてくると人間こころが弱くなって、必然的に愚痴が多くなる。僧堂は世間と違って,何十年経ってもほぼ同じ事の繰返しで、ゆえに、難しいことなんて、な~にもない。朝起きたら顔を洗って、おしっこをして、法衣を纏い、本堂で朝の勤行、坐禅、喚鐘、茶礼、雑巾掛け、粥座・・・、てな具合で孜孜ゴツゴツと進む。この繰り返しを二十歳の頃から今までズ~ッと続けているのだから、すっかり身について、歩くときは右足を出して次ぎに左足を出して・・・・てなことを、考えなくと自然に歩くことが出来ると同じように、僧堂生活のあらゆる事柄は全て、スム~ズなことこの上ない。それならもう言うことは何もないのだが、それでもいろいろ愚痴が出る。まっ、これって、病気みたいなもの。人間老いると誰でも自然に愚痴が出てくるものだ。いわば、一種の”老人病”である。近頃私もこの老人病にかかったようだ。ガタガタ言うない!と言いながら、ガタガタ言ってるのだから始末が悪い。
投稿者 zuiryo : 2022年07月27日 11:06