2023年04月06日
開 講
10時半、山内・会下和尚等々、10人くらい集まって、雨安居開講。 以前は出齋もあったが、人少で準備も出来ないので、勘弁して貰って、なし。無事終わった。外はどんより曇って今にも雨が降ってきそうな気配。向いの山の木々はソヨともせず、まるで時が止まったようである。調度40才でこの寺にやって来て、今年80才になった。月日は百代の家客にして・・・で、あっという間であった。近頃は少々老化現象があっちこっちに出て来て、ボツボツ儂も賞味期限切れかな~と、思っている。しかし代わって貰いたいが、僧堂師家は近頃まるで人気が無い。一昔前なら、この役目は大変名誉なもので、恐れながらも有り難く拝命したものだが、あっさり、お断り~っ!てなことである。時代も変れば変るものだと、開いた口が塞がらない。まっ、志しを持った雲水に巡り会わない不幸ということである。この世に生れて、生涯雲水と修行の日々を嬉々としてやる野郎なんぞ一人も居ない。好きとか嫌いとかでは無く、もっと深~いところで、有り難く拝命するのである。この深~い!ものが無ければ、誰がこのお役目を引き受けるものか!
投稿者 zuiryo : 2023年04月06日 12:12