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2023年05月29日
円照忌、無事円成
今日は恒例の円照毎歳忌、お陰様で無事円成し、ほっと安堵した。行事そのものは例年通りで、さして難しいことはないものの、年1回の大切な行事なので、終わると,ほっと一息つく。遠路、沢山の会下が出頭してくれた。有り難いことだ。いろいろ気を遣い、終わると緩んで、思わずウトウトである。我が身の老化を思い知らされる。話は変るが,愛猫「タマ」ちゃん、益々元気一杯で、部屋中を走り回っている。かと思えば、小屋の中で丸まって寝ている。その寝姿が、いかにも幸せそうである。保健所の広報で,いつまでも貰い手がなく、添え書きの(おしっこポタポタ)が禍して、他の可愛い猫ちゃんは広報から消えてゆくのに、タマちゃんはズ~ッと・・・。で、こう言うネコちゃんこそ飼ってやらなければと言う義侠心がフツフツと燃え,我が家にやって来た。僧堂でも、入門当初はスカタン野郎も、暫くするとまともになってゆくのをみているから、ネコちゃんもその通りだと思っていると言うわけ。
円照忌
毎年恒例の円照忌半齋、嘗てうちで修行していた者が、今は一寺の和尚になって、出頭のため,遠路やって来てくれる!有り難いことである。嘗ては童顔の美少年?も、今では皆、良い爺さんになって、顔に皺も出て来て、相応の年月を感じる。何年経ってもこうして、年1回の行事を忘れずにやって来てくれる!有り難いことである。それぞれの顔を見ていると、遙か昔の童顔が彷彿として浮かび、過ぎ去った年月を感じる。その分、私自身も老齢化してきたわけで、他人様のことじゃない。お互い元気に再会できることが何より有り難い。僧堂のことを忘れずに、遠路やって来てくれるわけで、こんな有り難いことはない。その為にも私自身が,いつまでも元気で居なければ・・・と改めて思った。
2023年05月27日
円照忌前・・
何かと忙しく,皆バタバタしている。まっ、こう言う行事前の,恒例と言っていい。お天気はこの所、連日良い日和に恵まれ、仕事もはかどる。そ言う中で、私の机の前に愛猫タマちゃんがドタ~ッと寝そべっている。超ヒマそう。ガラス越しに見える向いの山の木立が風にユラユラ揺れている。机の上には愛犬ハチそっくりの置物が私の方を見つめている。行事前で,皆忙しくバタバタしているのに、申し訳ないことである。
間もなく円照忌
円照忌の諸支度で何かと忙しい。恒例の行事で、慣れている毎歳忌とは言うものの、細かく点検してゆくと,あれもこれもと、いろいろ出てくる。で、早朝よりみんなバタバタしている。まっ、こう言う行事があるから、境内の隅々まで綺麗になるわけで、有り難いことだ。陽がさんさんと照って、気持ち良い。時折吹く風に山の木々がユラユラ揺れている。外へ遊びに出掛けていたタマちゃんが帰ってきて、私の机の上にどかっと寝転んだ。直ぐにスヤスヤ寝息を立てている午後のひと時、ふっと、私もここへ来て、もう40年になるんだな~!
2023年05月22日
ガクッ!
大接心も無事円成、ほっと安堵の胸を撫で下ろした。近年は81才の老齢には少々重荷になってきて、円成すると同時にガクッ!とくる。まっ、これをもう40年以上ズ~ッと続けてきたので、大丈夫。居室の窓から、向いの山の木々がユラユラ揺れているのをジ~ッと眺めていると、不思議に心癒やされる。世俗一般なら、とっくにリタイヤ~となるのだろうが、我々の世界は限りなく骨董品に近いから、古びる方が珍重され、多少スカタンをやった方が、なお珍重され、誠に便利な世界なのである。それよりも何より、この老齢爺でも、何とか務まるから幸いである。話は変るが、愛猫のタマちゃん、おしっこの出口がどうも小さい頃仲間の猫に噛まれてへんてこりんになっている。近々その手術をする。タマちゃんの幸せそうな顔を見ているだけでも心癒やされる。
2023年05月21日
朋,遠方より来る
今朝、友人二人坐禅に参加した。東京からだから昨日のうちに岐阜に入り、近くの宿に泊まって、午前3時半、禅堂入り。遠路はるばる、こうして坐禅に参加するのだから、余程期するものがなければ出来ることではない。時間と労力を掛けてもなお、坐禅修行にやって来る。僧堂はこう言う高い志を持った人たちから良い刺激を受けてさらに、一層頑張れるわけである。世俗と違って,いつも心で生きている。だから一層深く刺激を受ける。有り難いことである。坐禅に参加された方々は、別にそんなことを考えているわけでもないのだろうが、図らずもこう言う有り難い志を頂いた。
2023年05月18日
久し振り・・
ハチミツクリニック、は動物病院。奥さんは山内のお寺の娘さんが獣医師さんと結婚し,犬猫病院を開業している。今日はうちの愛猫「タマ」ちゃんを診て貰った。久しぶりにクリニックへ行った。相変わらず繁盛で、次々に動物を連れてやって来る。ユウコちゃんがまだ幼稚園に入る前、毎日僧堂の庭の隅っこの立木の下で、虫を捕まえたりアリを眺めたりして、一日中過ごしていた!その頃から動物が大好きで、ついに動物病院の先生と結婚された。その病院でうちのネコちゃんがいろいろお世話になっている。これをず~っと昔へ辿ってゆくと、3,4才の頃のユウコちゃんと繋がり、不思議な思いに駆られ、懐かしさで一杯になる。
2023年05月17日
タマちゃんベッタリ
今日はどう言う加減か,タマちゃが、私の勉強机の上で,ドタ~ッと伸びきって、くっついて離れないのだ。こんなことは珍しいことだ。近くに置いてある,最近知人から頂いた「ハチ」そっくりの置物に寄り添うように丸くなって,本格的に寝てしまった。ハチとタマちゃんに占領された机の端っこで,今このブログを書いている。動物は人間のようにペラペラ喋らないが、目の前でごろんと寝ているタマちゃんを見ていると,何となくタマちゃんの心が解るような気がする。
2023年05月16日
三日目
この時期の大接心は、暑からず寒からず、窓越しに見える山の木々も、微かに風に揺れて、さんさんと降り注ぐ日差しに,キラキラ輝いている。机の上には最近頂いた愛犬ハチ、ソックリの人形がこちらを見ている。見れば見るほどそっくりなのだ。だから机に向かっているときはハチと一緒、頂いて以来、机に向うのが楽しみになった。
2023年05月15日
インフルエンザワクチン
午後早々に、インフルエンザワクチン接種に行ってきた。十人くらいの老人が集まっていた。受付を済ますと間もなく順番に注射、ハイ!これにて終了。実に簡単に済んだ。こう言う医療のケア~があって、我々老人は生き延びるわけだ。有り難い!今日はどんより曇り空、先ほどまでは日差しも少々あったのだが。あっ、間もなく晩課が始まる。本日はこれにて終了。
コロナワクチン接種
午後12時半、川出医院へコロナワクチン接種のため出掛ける。十数人待合室に居た。それほど待たずに直ぐ済む。帰って少々横になる。今日は良い日和で、サンサンと日が差して、微かに揺れる木々が日を浴びてキラキラ輝いている。ブログをパソコンに入力していたら、突如タマちゃんが机の上に飛び乗ってきた。またすぐに何処かへ行ってしまった。今日から大接心、精々頑張ろう!
2023年05月14日
朋、遠方より来る
関東の古くからの友人が、大阪からの帰りと言う事で立ち寄ってくれた。彼は整体治療の名人で、既にその確かさは十分承知している。何とその彼が立ち寄ってくれて、1時間ほどみっちり施術、こんなラッキ~なことはない。終わるやいなや、帰って行った!持つべきは良き友人である。今日は朝からしとしと小雨が降り続き、空もどんより、夕暮れのよう。明日から大接心、何となく湿けっぽく、嫌な天気模様で、これではイマイチ盛り上がらないどころか、盛り下がりである。まっ、我々の修行はそんな外の条件で変わるものではないので、一層頑張ってゆかなければならぬ。
2023年05月13日
あっという間に五月
間もなく15日から、大接心である。目前に控えると、何だか気持ちが騒ぐ。勿論この繰り返しをもう60年ほどやっているので、騒ぐと言っても、一般的に言う騒ぐとは質が違う。僧堂暮らしの者にとっては大接心こそ、生きがいなのである。私は小さい頃から母にいつも、あんたは直ぐに心変わりするから、それが欠点!と厳しく指摘されていた。そんな私が僧堂暮らし60年とは、屹度母も驚いていることだろう。勿論私一人でこうなったわけではない。その間巡り会った多くの諸先輩方のお陰である。今その恩返しである。こう言う気持ちは自分が老齢化するほど一層心に深く思う。目には見えないが私を背後から一生懸命支えて下さる人たちのためにも、一層頑張ろうと心に深く誓った。
2023年05月11日
ハチに生き写し
昨日、大変親しくさせて頂い方から、ハチそっくりのフェルトの人形ならぬ犬形を頂いた。これが驚いたのなんのって、まるで生き写しなのである。毛色から顔の表情、細部に至るまで見れば見るほどハチそっくり!年甲斐もなくはしゃぎ回った。ハチが死んでもう何年も経つのに、こうしてお気遣い頂くのは本当に有り難いことである。感謝!感謝!である。
午前二時、眼パッチリ!
普通は午前三時半なのに、今朝はどういうわけか、午前二時に勝手に眼がパッチリ、仕方がないからノソノソ起き上がり、すること無いからこうしてブログを書いている。知人が愛犬ハチの写真を引き伸ばしてくれたので、昨日から机に飾って眺めている。何年経っても、ハチの事は片時も忘れたことはない。本当に良い犬だった。またいずれの日にか、ハチと巡り会い、一緒に散歩に出掛けようと思っている。人の巡り会いも誠に奇なるものがあると同様に、犬との巡り会いも実に奇なるものだ。とても単なる犬とは思えない。人間以上に深~い結びつきがあるように思えてならない。
2023年05月09日
老化へ駄々走り
最近特に私の老化が激しい。日々刻々と実感する。故に落ち込む。この悪いパタ~ンがすっかり定着してきた。此処でジタバタしても始まらないのだから、腹を据えて、テヤンデ~!と言うふうに、尻(ケツ)まくれりゃ~、即一件落着となるのだが、そこがそれ、何せ肝っ玉が極小なもんだから、落ち込むっつわけ。トホッホッ!なんてもんじゃないのだ。幾らジタバタしても、改善される代物ではないと重々解っていながら、こうなっちゃう。どうも話が暗くなって陰気になってきた。やめだ!やめだ!思えば、私は小さい頃は脳天気で、母親を随分心配させたのだが、いつ頃からこうなってしまったのか解らないのだが、、こういう風になってしまった。そこで、腹くくって、てやんで~っ!とケツまくれりゃ~良いのだが、まくれないのだ。トホッホッ。
2023年05月06日
愛猫タマちゃん
老師様も一人きりではお寂しいでしょうと、余計なお世話をする人が居て、保健所のホームペ~ジに、行き場のない猫ちゃんが沢山居るので、猫助けになると思って一匹飼ったらどうでしょう。というわけで、茶色に黒のまだら模様の猫を1匹飼う羽目になった。まっ、犬と違って毎日散歩に連れて行く必要もなく、ワンワン吠えてうるさいと言うこともなく、世話は全くかからず、一人っきりの日々から、相棒の「タマ」ちゃんと二人で生活することになった。私が部屋に居るときはいつもかたわらにゴロンと寝そべっている。まっ、こうして飼ってみると、何となく良いものだ。兎も角猫一匹、殺処分されずに生き伸びて、今ここに居る。以前、同じ論法で、保健所から犬をもらい受け、飼ったことがある!これは毎日の散歩でヘトヘトになったことがある。十数年後、極楽往生して、漸く日々の散歩から解放された!金輪際犬を飼うのは止めようと堅く心に誓ったのだが、猫なら散歩に連れて行かなくとも良いから楽ちんですよ、と言う甘い言葉にそそのかされて、今、私の勉強机の上でドタ~ッと猫が寝ている。
2023年05月04日
ゴ~ルデンウイ~ク
世の中ゴ~ルデンウイ~クで、行楽地は大賑わいのことだろう。僧堂はそんな事お構いなしで、昨日、京都から庭師さん達が来て剪定を始めたので、その後片付けで天手古舞い、恒例の行事みたいなものである。からっと晴れ渡り良い天気、朝から皆、大汗掻いて、作業中である。岐阜市内にも庭師さん達は居るのだが、近年はこの業界、若者からは敬遠され、大分お年を召した方ばかりで、お寺の木はみな背丈が高いので、万一落っこちでもしたら大ごとになるので・・・、と言うわけで、丁重に断られてししまった。と言うわけで、京都の庭師さんにお願いをして、来て頂くことになった。岐阜市内では道路の立木の剪定などはあるらしいが、個人の庭の剪定など殆どなくなり、従って働く方々も自然高齢の方が多くなったようである。作業が始まると、専ら後片付けは雲水達でやるので、従って雲水の仕事も大忙しとなる。まだまだ日差しのきつい時期、大汗掻いて奮闘中である。当り前のことだが木は日々着実に枝葉を伸ばすので、この作業、未来永劫尽きることはない。
人間やめたく成っちゃう
老化は誰でもやって来る宿命みたいなもの、だから徐々に老いさらばえてゆく哀れな自分に向き合い、意気消沈するのは、止めておこう。そう思いながらもつい本音がひょいひょい、頭をもたげてきて、その度にガクッ!と来る。トホッホッ!まっ、家内でもおれば、腹いせに怒鳴りつけて溜飲を下げるっつ、方法もあるかも知れないが、周りには、誰~れも居ないから、拳骨握りしめて、ぐっと、堪えるっつわけ。ストレス溜まるわけだ!そこで精神浄化のために、裏山歩きをする!これは大変良い。一汗掻いて、ほど良く疲れて、更に費用はゼロ円と来る。実に良い立地である。窓から鬱蒼と茂る木々を眺めているだけでも心安まる上に、この裏山歩きだから、爽快そのものの日々である。長生きできるわけだ!もしこれで短命に終わったら、周りから何言われるか解らない。この寺に来て間もなく40年になる。ふっと昔を振り返ることがある。よくぞここまで来たもんだ!
2023年05月03日
出向より無事帰る
一泊二日、遠路和歌山、出向より帰る。平生殆ど僧堂の中で過ごし、外出なんぞしたことがないので、まるで外国旅行へでも出掛けたような有り様で、もうヘトヘト!息絶え絶え、何とか無事に帰ってきた!途端にドドッ!と、疲れが出て来て、今日は半日、静養となりにけり。と言うことは平生如何に怠けているかの証明のようなもので、故に、こんな事は、他人様に言うこっちゃない。と言いながら、こう書いているのだから、全く始末が悪い。兎も角一日静養日である。外はサンサンと日差しが輝き、山の木々はソヨともしない!まるで時間が止まったようである。突然だが、私は世に知られないことが一番の価値だと思っている。故に息をひそめて暮らしている。まっ、こう言うのは人それぞれだから、世に知られてナンボ、という人がいても、それはそれで結構なことである。さて今日から庭木の剪定が始まった。7,8人京都から泊まりがけでやって来る。食事を始めお茶出しに到るまで、雲水は天手古舞い。大忙しとなる。勿論業者は地元にもいるのだが、矢張庭木の剪定は京都だ。と言うわけで毎年の恒例行事のように、雲水は天手古舞いとなりにけり。