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2025年04月04日
何事も無しが良い
嘗て私がお世話になった僧堂では、ひっきりなしに来客があり、順番待ちの控え所になった副司寮では、その客のお相手をしなければならず、全く閉口した。現在、私は嘗ての師匠と同じ立場になったのだが、そもそも来客など殆ど無く、故に副司役が部屋に張り付いていなければならないことは全く無い。日中は他の雲水同様、作務に精を出している。そもそもこれが通常なので、ひっきりなしに来客があることが異常だったのである。二代続いてそういう風だった。当時を改めて振り返り、あれは一体何だったのか、不思議な感じがする。現在はどうなのか聞いたことは無いが、多分もうそんなことは無いだろうと思う。別にそれが良いの悪いのと言うつもりはないが、そもそも僧堂は修行する専門道場なので、一般の方々が出入りするところでは無い。今になってこんな事を持ち出して云々するのも憚る話だが、あの異常さを振り返り、バカもいい加減にしろ!と、腹立たしい気持ちになる。その根底にあるのは、そもそも雲水の托鉢も、頂く物もほぼお米、背に腹は代えられねえってところなのである。トホッ!
投稿者 zuiryo : 2025年04月04日 14:36