現況では教育に宗教はタブーといった風潮で、一切触れないのが良しとされているが、人間が生きて行く上で必要なのは、読み書き算盤だけではない。心の問題を抜きにしては絶対に成り立ち はしないのだ。しかしその重要な部分は欠落したままであり、それは丁度承知の上で手抜き工事の建物を作っているようなもので、そんな建物には危なくてとても安心して住んでは居られない。多くの優秀な人材があのように脆くも悪魔の虜に成り果てて、幾多の罪を重ねてゆく姿は哀れという外はなく、我々はこのまま唯手を拱いて傍観しているだけでは済まされないと思う。人の痛みは百年でも 我慢出来る。“と言うが、今回のオウム真 理教のような事件を決して余所ごとにせず、自分の心の痛みとして受けとめて欲しいと願っている。 |